しまうまのオタク帳

アニメとかゲームとかなんかとか

サマポケの好きなところ -夏休み編-

 

1.はじめに

俺には好きなものが3つある.ラーメンとSummer PocketsYoutubeのおすすめ欄に表示される興味のたいしてない声優のラジオ切り抜きだ.

文章を書きたくなった俺はSummer Pocketsか声優ラジオ切り抜きのどちらかを書こうと悩んだが断腸の思いで前者について語ることにした.

・・・まあこの辺は冗談なんですけど,あまりにもSummer Pockets(以下サマポケ)を周りでプレイした人がいなくて話す機会が無に等しかったので文章で起こしておいて後で読み返してニヤニヤしようと思ってます.本当はプレイしなきゃ読めないような仕様にしてその中に1万円が当たるキーワードを入れて無理やりプレイさせようとしましたが面倒くさいのとお金がないのでやめました.なので一応未プレイでも読めるようにはなってます.多分.でもだいぶ切り取った引用とかしててあんまりわからないと思うし,ゲームで最初に見てほしい感はあるのであまりお勧めはしないです.つまり誰向けなのかは知らないです.

2.Summer Pocketsと夏休み

サマポケとは泣きゲーで有名な会社Keyが制作した最新作ノベルゲームです.2018年に発売され,2020年にはルートを追加したReflection Blue(以下RB)というバージョンも出ています.私は,2018年版の無印は酔った勢いでネットで買ったのを忘れてもう1回買ってしまい発売日に2つ届いて困惑した経験があるくらいにはこの作品が好きで,無印もRBも発売日に購入しプレイしました. あらすじとしては,主人公はある理由をもとに鳥白島という島に夏休みの間だけ滞在することになり,そこで人々と触れ合って恋に落ちていくといったストーリーになっています. 前述したとおり舞台となる季節は夏なのですが,この物語は夏の物語ではなく,”夏休み"というのが舞台であり,テーマとなっています.こんな夏休みを過ごしてみたかったと思うような場面が多くあります.鴎ルートで昔一緒に冒険していた人たちが冒険したことなんて忘れていると言った鴎に対する主人公のこの会話が印象にすごく残っています.

 

羽依里「お前は,いろんなものを過大評価しているかもな」

鴎「何を過大評価してるの?」

羽依里「なんていうか」

羽依里「つまり」

羽依里「『夏休み』を,かな」

鴎「へ」

羽依里「みんな,すごく楽しい夏休みを送ってるんだろうなって…過大評価してるんじゃないかって」

羽依里「誰もそんなに楽しい夏休みなんか送ったことはないぞ.きっと」

羽依里「お前が思ってるほど,誰も,そうそうすごい思い出なんて作れないよ」

羽依里「何年も大事に覚えているような思い出なんて…ある奴の方がラッキーだ」

羽依里「俺はもう子供じゃないけど」

羽依里「それでも,今,わくわくしてる」

羽依里「できたら,昔,こんな冒険をしてみたかった」

羽依里「だからほかの連中だって…」

羽依里「こんな体験したら,絶対忘れないだろうよ」

 

ここまじでよくないですか?サマポケの中で一番好きな会話なんですよね.前半のところの夏休みを過剰評価しているというところが誰しも経験したことのある夏休みというものの芯をとらえていてめちゃくちゃ共感できますし,このゲームを通して夏休みの思い出を増やしてほしいという製作者側の願いも垣間見えてすごい好きなんですよね.この会話があるがために(ほかの理由もあるけど)鴎ルートを一番最初にやってほしいと思っています.正直,ここのセリフのすばらしさを語る人を見たことがなかったのでここを知ってほしいがためにこの文章を書き始めた節はあります.

このような感じで随所に夏休みというそのものを感じさせるようなセリフがあって物語に没頭させるのがすごい上手だなと2回目のプレイの時に思いました.せっかくなのでメモってあるもう1つの夏休みっぽいセリフも端折って引用しておきます.

 

羽依里「今までで一番楽しかった夏休みって,いつ?」

しろは「楽しかった夏休み・・・・?」

しろは「・・・」

しろは「小さい時・・・かな」

羽依里「うん」

羽依里「やっぱり子供の時だよな」

ずっと昔.

小さな頃.

永遠みたいな夏を,駆け回っていた.

家族と.

友達と.

どんなに遊んでもやることは尽きなくて.

太陽はそんな毎日を,まぶしく照らし続けてくれた.

いつの間にか忘れてしまっていた風景.

でも,確かに覚えている風景.

~以下略~

 

 

ここもすごい好きです.プロローグでのOP直前のしろはと羽依里の会話シーンです.ここは実際プレイしたらわかると思いますがセリフではなく時の文章の時に様々な知らない場所の背景が表示されていきます.この表現がまずいい.昔の夏休みを思い出しているけれど,それと同時にこれから過ごしていく今年の夏休みで楽しいことが起きる予感させているようで非常に好きです.うまく表現できませんが,昔の楽しかった記憶とこれからの夏休みの予感をリンクさせている感じがします.また,この文の最後の2行.これがまた夏休みというものの芯をとらえている気がします.小学生のころの楽しかった夏休みというのは年々たつにつれて具体的な記憶はなくなってしまい,成長し立場が変わりその時を思い出す機会は減っていく.しかし,楽しかったということは経験を通して覚えている.そのようなことを想起させるような表現だと思います.

他にも,夏休みという舞台に没入させるために様々な工夫がされています.

まず発売日.サマポケ無印は2018年6月29日が発売日なのですが,すごい絶妙な発売日だと思います.サマポケ自体のお話は7月25日から始まるのですが,1か月発売が早いです.その意図は始まる前にサマポケをプレイしてもらいそのうえで夏休みの大切さを思い出して欲しいといっているように感じました.実際,RBの発売日も2020年6月26日と似たような日程ですし,私の意見とは違っているとしてもあえて舞台と同時期に販売しないのに意図があるのは間違いないでしょう.

そしてBGM.サマポケには様々なBGMがありますがどれも夏を感じさせてすごいいいです.中でも,麻枝准が作曲している『Sea,You & Me』という曲が好きです.これは普段の日常で流れる曲なので夏の暑い日にこれを聞きながら外に出かけると浸り顔出来て楽しいです. 他にもミニゲームが僕夏の虫相撲のような夏休みを助長させる要因になっていたりと挙げればキリがないくらい夏休み感満載で読み進めるのが楽しい作品です.

3.ストーリー

2章で伝えたかったことの8割を書けたので正直もう満足だし,ストーリーの感想なんてやってみて各々が感じたことが正解なのでサマポケRBの攻略順考察だけしたいと思います.すべて書くことを考えたらクソ長くなって途中で我に返って全部消しちゃいそうというのが本心です.感想戦はいつでも受け付けてますので招待お待ちしております. 対象はなにもプレイしていなくてRBをプレイする方です.無印既プレイ者は識を最後orしろはの前にしたら後は好きなキャラからでもやってください.

3.1 結論

鴎→静久→紬→のみき→蒼→識→しろは→グランドルート→うみ

3.2 理由

鴎は2章で述べた理由によって1番目確定.

静久,紬は連続してやるのは確定だが,ネットを見る感じ逆派が大多数なので逆でもいい気がする.ただ,私は静久ルートをやった上で紬ルート最後のほうのセリフを聞いてほしいのでこの順番にしています.

のみきは正直どこでもいい気がします.後にできるなら後のほうがいいかなという理由でここです.1番目にやるのは鴎1番目確定ということを抜きにしてもダメ.

蒼,識,しろはの3人は最後のほう固める.順番も蒼から始めるのがいいと思います. しろはなのですが,サマポケスマホ版がしろはだけ無料ルートに設定しており最初にプレイさせています.公式の意見はしろはは最初らしいですが,ここは心を鬼にして最後確定と言わせてください.

うみちゃんをグランドの前,もしくは後のどっちにするかは好みだと思いますが,私は断然後のほうがいいと思います.

4.おわりに

サマポケ夏休みへの没入感について感じたことが書けて良かったです.ストーリーついても書きたいとは思うので次公開する機会までには書いておきます. 最後になりますが,サマポケはプレイ中はもちろんプレイした後も余韻が残るような心動かされるゲームだと思います.実際,私もプレイ後の夏休みを利用してサマポケの舞台である鳥白島のモデルの直島に行ってきました.聖地巡礼でも様々なシーンを思い返せて良かったです. ぜひ皆様もプレイして聖地巡礼もして一緒にSummer Pocketserになりましょう.